お役立ちコラム

涙が止まらない眼の症状について、原因と受診の目安、対処法を解説します。

「涙が止まらなくて困っている、原因は?」

「涙目は受診したほうがいい?」

涙腺でつくられる涙は、本来「眼を守る」という働きがあります。一方、涙の過剰分泌には注意が必要です。

「涙が出て止まらない」という場合は、異物混入やアレルギーなどのように目に対する刺激で涙が出るもの、出た涙が適正に排出されずに溢れて言ってしまうものが疑われます。当記事では、涙が止まらない(涙目)の原因と受診目安について解説します。後半では涙目の対処法についても触れるので、参考にしてみてください。

涙が止まらない(涙目)は受診すべき?

涙が止まらない(涙目)場合、眼科を受診すべきなのか?様子を見てもよいのか、疑問を抱くでしょう。

結論から述べると、眼に違和感や不安があるなら受診すべきです。ただし、受診の緊急性については症状によって差があります。

「異物混入など、涙目のきっかけがはっきりしている」や「目が開けられないほどの痛み」がある場合は、出来るだけ早く受診しましょう。

万が一、角膜に傷がついていると、そこに細菌感染が怒った場合、恒久的な視力低下を招く恐れもあります。また涙目や目頭の腫れ・かゆみ、充血などの症状がある場合も、近日中に受診してください。何日も放っておくと治療期間が長引いてしまいます。

涙が止まらない原因には、重大な疾患が隠れている可能性があります。眼科を受診し、早急かつ適切な治療を受けましょう。

涙が止まらない原因は眼の病気?

目から涙が止まらないのは、さまざまな原因が考えられます。

  • 異物混入
  • 逆さまつげ
  • 花粉・ハウスダストなどのアレルギー
  • 乾燥(ドライアイ)
  • コンタクトレンズ障害

異物混入は、ほこりや砂、逆さまつげなどが挙げられます。特に赤ちゃんや子どもの場合は、目を強くこすってしまうので注意が必要です。

また、眼にアレルギー物質が入ると「アレルギー反応」を起こし、かゆみや涙が止まらないという症状が現れます。

さらに冬やエアコンが効いた室内、パソコンやスマホなどを長時間眺めると、眼の乾燥を招きます。眼への刺激を守るため、涙が止まらなくなるのです。

そして、実際の臨床の場ではコンタクトレンズ障害が多くみられます。放っておくと、涙目の悪化や視力低下の可能性があります。

涙目で考えられる眼の疾患

涙目で考えられる眼の疾患・病気は、主に下記のとおりです。

  • 結膜炎
  • 角膜炎
  • 鼻涙管(びるいかん)閉塞、鼻涙管狭窄(きょうさく)
  • 結膜弛緩症 など

結膜炎には、黄色ブドウ球菌などに感染して起こる「細菌性」とアデノウイルスなどが原因となる「ウイルス性」があります。細菌性は慢性化のリスクがあり、ウイルス性は全身のだるさに繋がるため注意が必要です。

花粉やハウスダストによるアレルギー、またコンタクトレンズによるアレルギーも多くみられます。

症状はいずれも、「涙が止まらない」や「かゆみ・充血」などです。

角膜炎や結膜弛緩症、鼻涙管閉塞は場合によっては手術での治療が必要となります。

眼の違和感は放置せず、正しい治療のために受診を欠かさないようにしましょう。

涙が止まらないときの対処法

涙が止まらないときは、生活の中でいくつかの対処法があります。

・眼に異物が入った場合

異物が混入した場合は、眼を綺麗な水で洗いましょう。このとき、眼を傷つけないように注意してください。可能な場合はティッシュなどで拭き取り、または優しく洗い流します。

液体が混入した場合は、5分程度洗い流しましょう。カビ取り剤などのアルカリ性物質が混入した場合は角膜が溶けてしまうこともありますので、さらに長めに洗ってください。すぐに眼科を受診、というよりも時間との勝負です。

・コンタクトレンズ

近年、コンタクトレンズを装用する人が増えています。コンタクトレンズの使用方法を間違っていると、涙目の原因になるので注意が必要です。

コンタクトレンズは清潔に保ち、装着時間・期間を必ず守りましょう。コンタクトレンズの汚れは、装着前にチェックしておくのが大切です。通販での購入者に多くみられる定期検査なしの方は重症化していることが非常に多く、社会問題となっています。

・ドライアイ

ドライアイと聞くと、「涙が減って乾燥する」というイメージを抱くかもしれません。しかし、ドライアイには涙液の質(涙液層の安定性)の低下というケースもあります。涙の量も質も重要です。マイボーム腺の異常は診察で見逃されることもあります。

長時間のパソコン使用、エアコンなどによる乾燥、長時間のコンタクトレンズ使用に注意し、目薬やまばたきを意識するなど対策を行いましょう。

鼻涙管狭窄症は中年以降の女性に多くみられます。目頭にある涙点から鼻にかけて管があり、流しの排水溝の役割をしますが、ここが詰まってしまう状態です。早いうちなら治療は簡単ですが(N-Sチューブ留置術)、慢性化してしまうと骨を削る大掛かりな手術(DCR)になってしまいます。

もちろん、よくならない場合は眼科の受診を強くおすすめします。眼の健康は、生活において大切です。早期治療ができるよう、眼への違和感を感じたら専門医に相談してみてください。

涙が止まらない場合は眼科を受診しよう

涙が止まらないという症状は、多くの人が経験しています。ドライアイ患者も多く、眼の不快感を抱く人は少なくありません。

涙が止まらない原因には、さまざまな原因が考えられます。中には早期治療が大切なケースもあるので、気になる人は眼科を受診しましょう。

こんの眼科では、逆さまつげの除去や疾患の治療(手術含む)など、幅広く対応しています。ドライアイへの点眼治療も行って

ひかる眼科

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