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赤ちゃんがかかる結膜炎:よく見られるサインや手当ての方法について【川口市蕨市 -ひかる眼科-】

赤ちゃんがかかる結膜炎

赤ちゃんがかかる目の病気で多いのが結膜炎です。結膜炎にかかると、目の表面を覆う結膜が炎症して赤く充血し、目やにやかゆみ、痛みなどが起こります。赤ちゃんの目を見て「結膜炎かな」と疑ったら、どのように対処すべきなのでしょうか。

本記事では、赤ちゃんがなりやすい結膜炎のサインや、結膜炎になる原因、手当ての方法などについて詳しく解説しています。赤ちゃんの目の健康を守り、適切な対処をするための参考にしてください。

赤ちゃんが結膜炎になりやすいのはなぜか

赤ちゃんが結膜炎になりやすい理由は3点あります。

1点目は、生まれたばかりの赤ちゃんはまだ免疫機能が未熟なためです。ウイルスや細菌から身を守ることが難しく、大人と比べて感染症にかかりやすいのです。

2点目は、赤ちゃんが手で自分の目を触ってしまうためです。赤ちゃんはいろいろなものを触るため、手に細菌やウイルスが付きやすくなります。その手で目をこすってしまい、結膜炎を起こしてしまうことがあるのです。

3点目は、出産時に母親から感染を受けてしまうためです。これは「新生児結膜炎」と呼ばれており、出産後数日以内に発症します。

赤ちゃんがかかる結膜炎の種類と原因

赤ちゃんがかかる結膜炎の種類と原因

赤ちゃんがかかる主な結膜炎は、かかる原因によって下記の4種類に分けられます。

  • ・細菌性結膜炎
  • ・アレルギー性結膜炎
  • ・はやり目(流行性角結膜炎)
  • ・新生児結膜炎

それぞれの症状と対処法について説明していきましょう。

細菌性結膜炎

細菌性結膜炎は、その名の通り細菌感染によって引き起こされる結膜炎です。細菌性結膜炎にかかると、目の充血や黄色っぽい目やになどの不快な症状が現れます。赤ちゃんによっては、目がかすんだり光をまぶしく感じることもあります。

一般的に、生後6か月までの赤ちゃんは胎盤や母乳から免疫をもらっているため、感染しにくいです。その後、6か月から2歳頃までは赤ちゃん自身の免疫が作られている段階ですから、細菌感染しやすくなります。

風邪やインフルエンザが原因で発症することもあり、保育園や幼稚園で感染が広がりやすい病気とされています。

細菌性結膜炎は比較的薬が効きやすいため、抗生物質の点眼薬が使われる場合が多いです。細菌性結膜炎を疑う症状があったら、すぐに病院を受診してください。

アレルギー性結膜炎

アレルギー性結膜炎は、花粉やハウスダスト、ダニなどのアレルギーが原因で引き起こされます。目がかゆくなったり、赤く充血したりするほか、目の周りが腫れることもあります。

決まった季節になると発症することが多く、春や秋に症状が出る場合が多いです。

アレルギー性結膜炎の症状が現れたら、まずアレルギーの原因が何なのか特定する必要があります。また、目薬や抗アレルギー剤を投与する方法もあります。薬剤を使用する場合は、必ず医師の指示に従い、赤ちゃんにとって安全なものを使用してください。

はやり目(流行性角結膜炎)

はやり目(流行性角結膜炎)は、ウイルス性結膜炎の一つで、アデノウイルスによって引き起こされます。はやり目になると、目のかゆみや目やに、充血などの症状が現れます。

はやり目はその名の通り人にうつりやすい病気で、保育園や幼稚園で集団感染することが多いです。アデノウイルスは気温の高い時期に活発になるため、はやり目も夏に発生しやすいです。

はやり目の治療についてですが、現在のところ特別な方法はなく、さらに細菌に感染しないよう目薬を使って症状を和らげるしかありません。治すには、赤ちゃんの体内にウイルスに対する抗体ができるのを待つ必要があります。

もし赤ちゃんがはやり目にかかってしまったら、保育園や幼稚園といった人が多い場所に行くのは控えましょう。赤ちゃんの家族も感染対策を徹底し、感染が広がらないよう気を付ける必要があります。

新生児結膜炎

新生児結膜炎は、生後2週間以内の赤ちゃんがかかる結膜炎です。出産の際に、母親の膣内にあるクラミジアや淋病などの細菌・ウイルスに触れることによって感染します。

新生児結膜炎では、目の充血や目やに、涙が出るといった症状のほかに、目が開けにくくなることもあります。さらに重症化すると角膜炎や眼球炎になってしまう場合もあり、早期の治療が求められます。

新生児角膜炎を予防するには、母親が出産前に検査を受け、治療をしておかねばなりません。赤ちゃんが新生児結膜炎にかかってしまったら、早急に病院を受診し、医師の指示に従って目薬や抗生物質などで治療を行いましょう。

赤ちゃんの結膜炎でよく見られるサイン

赤ちゃんが結膜炎にかかった際によく見られるサインには、下記のようなものがあります。

  • ・目の充血
  • ・まぶたが腫れる
  • ・目やにが多い
  • ・目をこするしぐさ
  • ・光に過剰に反応する

赤ちゃんはまだ言葉が話せず、自分の目の症状を伝えることができません。そのため、結膜炎を発症しても気づかれず、そのまま時間が経過し重症化してしまう恐れがあります。周囲の人が注意深く見守り「結膜炎かな」と思ったら、すぐに医師の診断を受けるようにしましょう。

赤ちゃんの結膜炎の手当てについて

赤ちゃんが結膜炎にかかってしまったら、とても心配ですね。少しでも症状を和らげてあげたいと思うでしょう。ここからは、赤ちゃんの結膜炎の症状を軽減させ回復を促すために、家庭でできる手当ての方法について、結膜炎の種類ごとに紹介します。

細菌性結膜炎の場合

まずは眼科を受診し、処方された目薬を正しく使用しましょう。赤ちゃんの使用するタオルや枕、おもちゃなどは清潔に保ち、家族もうがいや手洗いなどの衛生対策を徹底してください。細菌をこれ以上広げないことが大切です。

アレルギー性結膜炎の場合

赤ちゃんのアレルギーの原因が何なのか特定し、その原因を取り除くことが大切です。花粉やダニのほか、たばこの煙やペットの毛がアレルギーの原因になることもあります。また、食べ物によってアレルギーを引き起こしている可能性もあります。

目のかゆみを和らげる点眼薬を使用することもあります。必ず医師に処方されたものを正しく使用してください。

はやり目

はやり目の原因となるアデノウイルスに直接効く薬は、今のところありません。症状が軽ければ、自然に治るのを待ちましょう。医師に相談し、炎症をしずめるための目薬を使用することもあります。

はやり目は人にうつりやすい病気です。赤ちゃんがはやり目になってしまったら、保育園や幼稚園を休ませ、人との接触をなるべく避けるようにしましょう。感染を周囲に広げないよう、家族もうがいや手洗いなどを徹底してください。

赤ちゃんの結膜炎を防ぐには

赤ちゃんの結膜炎を防ぐために日頃からできる対策は、まず赤ちゃんを感染の原因から遠ざけることです。赤ちゃんが過ごすスペースを清潔に保ち、触れるものを定期的に消毒し、細菌やウイルスから守りましょう。特におもちゃや乳児用品は菌が繁殖しやすいため、注意が必要です。家族も、赤ちゃんに触れる前には必ず手を洗ってください。

人が多い場所や閉め切った空間に長時間滞在することは、感染リスクを高めるためなるべく避けるようにしましょう。保育園や幼稚園で感染症が流行っている場合、予防のために休ませるという手段もあります。

赤ちゃんの目のケア方法

赤ちゃんの目のケア方法

赤ちゃんの健やかな目を守るためには、日々のケアが大切です。目や目の周りを常に清潔に保つよう心がけましょう。赤ちゃんの目やしぐさを観察し、適切なケアと対策を行うことが重要です。

ここからは、具体的な赤ちゃんの目のケア方法を解説していきます。

目のかゆみや充血が出たら

もし赤ちゃんの目がかゆそうだったり、充血したりしていた場合、その原因を探ることが必要です。もし結膜炎の症状が出ていたら、結膜炎の種類に応じた対処を行いましょう。

ハウスダストといったアレルゲンが原因で目にかゆみが出てしまう場合、赤ちゃんが過ごす室内の環境を整える必要があります。部屋の換気をこまめに行う、エアコンのフィルターを掃除する、加湿器を使用するなどの対策をしましょう。また、赤ちゃんは手で目を触ってしまうことがあるため、赤ちゃんが触れる衣服やシーツ、タオルなどは常に清潔な状態にしてください。

赤ちゃんの目の分泌物のお手入れ

赤ちゃんの目に、涙や分泌液がたまっていることがあります。これをそのままにしておくと、菌やウイルスが繁殖しやすくなってしまい、結膜炎に感染しやすくなってしまいます。

清潔なガーゼやコットンを用意し、目の周りを優しく拭ってあげましょう。拭き方は、赤ちゃんの目の外側から内側に向かって拭く方法が推奨されています。強く拭きすぎるのはもちろんNG。また、赤ちゃんが急に動くなどして眼球に触れないよう十分注意してください。

お手入れ前とお手入れ後は、必ず手を洗いましょう。

まとめ

結膜炎は赤ちゃんがかかりやすい目の病気です。かかる原因によって、細菌性結膜炎、アレルギー性結膜炎、新生児結膜炎などに分類されます。

結膜炎のサインを把握して、赤ちゃんが結膜炎にかかったら早めに気づき、すぐに適切な対処を取れるようにしましょう。結膜炎にならないように、日頃から正しいケアをしていくことも大切です。

赤ちゃんの目やしぐさを観察し、目に異変があったり「結膜炎かな」と思う症状があったら、早めに病院を受診することをおすすめします。

川口市蕨市にある「ひかる眼科」では、小児眼科に力を入れております。お気軽にご相談ください。

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