お役立ちコラム

赤ちゃんがよくかかる目の病気を知ろう:原因や治療法、予防策について

赤ちゃんの時期は、視機能にとって非常に大切な時期。赤ちゃんの健やかな目を守るためには、目のトラブルや病気に早く気づき、早期に治療することが必要です。

本記事では、赤ちゃんがかかりやすい目の病気やその原因、治療方法などについて解説しています。また、お医者さんとのコミュニケーションについても紹介。しっかりと知識を身に付け、大切な赤ちゃんの目を守りましょう。

赤ちゃんがかかりやすい目の病気とは

赤ちゃんがかかりやすい目の病気には、白内障や斜視、結膜炎などがあります。それぞれがどんな病気か解説します。

白内障

白内障は、透明な水晶体の細胞に含まれるタンパク質が白く濁る病気です。白内障にかかると、視界がかすんだり、視力が下がったりします。生後まもなくで発症する先天性白内障の場合、未熟児網膜症や先天緑内障、​網膜芽細胞腫、​先天鼻涙管通過不全といった病気を引き起こす可能性があるため、早期に眼科専門医による治療をおこなう必要があります。

斜視

両方の目の視線がずれており、片方の目が見たい方向と別の向きを向いてしまう病気です。放置しておくと視機能が完全回復しなくなる可能性があるため、生後6か月以内の治療が必要です。

結膜炎

結膜炎は、白目が充血して赤くなったり、目やにが出たりする病気です。感染やアレルギー、化学物質が目に入るなどの原因で発症します。新生児はクラミジアや淋菌、乳幼児はインフルエンザ菌などに感染しておこります。アレルギー性の場合、ハウスダストや花粉が原因となります。

先天緑内障

生まれつき眼圧が高くなってしまう病気です。そのままにしておくと失明する危険性があるため、早期の治療が求められます。

近視・遠視・乱視

近視・遠視・乱視といった視力の問題は、屈折異常によっておこります。生まれたばかりの赤ちゃんは遠視であることが多く、近くのものがぼやけて見えています。遠視や乱視が著しいと、視力が正常に発達しない場合があり、弱視につながってしまいます。赤ちゃんの視機能を健やかに育てるためには、早期発見・早期治療が大切です。

網膜色素変性症

網膜の色素細胞が壊れてしまう病気。視力障害を引き起こしたり、視野が狭くなったりします。遺伝することがあるため、赤ちゃんの家族に網膜色素変性症の人がいる場合は特に注意しなければなりません。

赤ちゃんの目の病気の原因

赤ちゃんの目の病気は、感染や遺伝、外部要因などによって起こります。それぞれ詳しく説明していきましょう。

原因1:感染

感染が原因で起こる目の病気には、細菌性結膜炎、ウイルス性結膜炎、全身が弱っていることで起こる結膜炎などがあります。赤ちゃんがこれらの結膜炎にかかると、目やにが増えたり目の炎症が起こったりします。新生児結膜炎は、出生後に点眼薬や眼軟膏を使用することで防げる場合もあります。

また、お母さんが淋病などにかかっている場合に発症する淋菌性角膜感染症も、赤ちゃんがかかりやすい感染症の一つです。

原因2:遺伝や先天性

先天白内障や先天緑内障は、遺伝や妊娠中にお母さんが風疹などの病気にかかることが原因で先天的に起こる病気です。また、虹彩が欠ける先天無虹彩は、染色体遺伝が原因で起こるといわれています。

家族が遺伝性の目の病気を持っている場合、赤ちゃんも同じ病気にかかっている可能性があります。少しでも気になる症状があったら、早めに医師に相談してください。

原因3:外部要因

赤ちゃんの暮らす環境や生活スタイル、けがなどの外部要因が原因で発症する目の病気もあります。具体的には、花粉や乾燥、ほこり、紫外線、異物が目に入る事故などが挙げられます。

周りの大人が気を付けることで予防できる病気もあります。赤ちゃんの過ごす環境を整え、目に悪影響を及ぼす外部要因はなるべく取り除くようにしましょう。

赤ちゃんの目の病気を治療する方法

目の病気の治療方法は、薬、手術、視力矯正などがあります。それぞれについて詳しく説明していきましょう。

薬で治療する

赤ちゃんの目の病気は、目薬を使って目の炎症を抑えたり、抗生物質を使って治療することがあります。結膜炎や角膜炎は薬で治療できます。また、緑内障や糖尿病網膜症などの治療にも、薬を用いる場合があります。

自己判断で薬を使うのは危険ですから、眼科医の指示のもと、決められた用法・用量を守って使うようにしましょう。

手術で治す

病気が進行するのを防いだり、視力を回復させるために、手術をおこなう場合があります。白内障や緑内障、斜視などは、手術によって治療することが多いです。

医師の説明をよく聞いて、手術方法やいつ手術するか、手術後のケアはどうするかなどをしっかり確認しておきましょう。

視力を矯正する

赤ちゃんがよくかかる病気には斜視や屈折異常などがありますが、これらの病気は弱視を引き起こす可能性があります。弱視を防ぐために眼鏡を使って矯正したり、視力の良い目を眼帯やアイパッチなどで隠して、弱視の目を積極的に使うトレーニングをしたりします。

また、遠視が原因の内斜視の治療には、眼鏡による屈折矯正がおこなわれます。

医師とのコミュニケーション

赤ちゃんの目の健康を守るには、赤ちゃんの目の状態について医師に正しく伝える必要があります。ここからは、医師と上手に話すコツを紹介します。

赤ちゃんの目の症状を正しく伝える

医師が赤ちゃんの目の状態について把握し、正確な診断や適切な治療をおこなうには、赤ちゃんの周りの大人が症状を正しく伝えることが大切になります。医師に赤ちゃんの目の症状を正しく伝えるために、準備しておくことをおすすめします。

普段から赤ちゃんの目をよく観察し、目の赤みや涙・目やにの色や量、かゆみや異物感がある様子が見受けられたら、細かく記録しておいてください。また、その症状が起こったきっかけや起こった環境、家族に同じ症状が出ていないかなども詳細に記しておき、医師に伝えましょう。

治療の進め方を相談する

赤ちゃんの目の病気の種類や進行度合い、出ている症状や年齢などによって、どんな治療をおこなうか、どのように治療を進めるかなどを決定します。医師の説明をよく聞いて正しく理解し、どの治療方法が赤ちゃんの目の健康にとって最適なのか判断しなけれななりません。治療のリスクやかかる費用、治療後の経過観察などについてもしっかり理解しましょう。

治療後のケア・フォローアップをおこなう

治療後も、赤ちゃんの目の病気の再発を防ぐため、医師の指示に従って薬を正しく使用する、定期的に診察に通うといったケアやフォローアップが大切です。治療後気になる症状や副作用が出た場合は、速やかに医師に相談してください。

家庭でできるケアもありますので、医師とコミュニケーションを取りつつ、協力して赤ちゃんの目の回復のために取り組みましょう。

治療を受ける前に確認すべきこと

治療を受ける前に、その治療で期待できる効果や起こりうるリスクについて、保護者がよく理解しておく必要があります。

治療の効果について

治療の効果を期待するためには、正確な診断をおこない、診断結果に合った治療方法を選ぶことが大切です。また、治療の効果を高めるためには、医師の指示をよく聞き、正しく薬を使用したり、手術を受けたりする必要があります。

治療を受ける前に、治療の効果や効果を高める方法について医師に確認しておきましょう。

治療の副作用やリスクについて

治療は、副作用やリスクを伴います。薬を使った治療の場合、アレルギーや副作用が起こる可能性があります。また、手術による治療では、手術自体のリスクと、手術後の合併症や後遺症のリスクがあります。

どんな副作用やリスクが現われるかは、人によって異なります。治療を始める前に必ず医師としっかりコミュニケーションを取り、効果とリスクのバランスが取れるか確認してください。また、治療中に副作用の症状が出たら、すぐに医師に相談してください。

治療後のアフターケアについて

治療さえしてしまえばそれで終わり、というわけではありません。アフターケアをしっかり行うようにしましょう。治療後のアフターケアは、治療の効果を維持するために非常に重要です。

具体的には、手術後の経過観察や薬の服用、生活の改善などが挙げられます。アフターケアをしっかり行わないと、治療の効果が十分に発揮されないどころか、重篤な合併症を引き起こす可能性もあるため、医師の指示をしっかり守ってケアに努めましょう。特に、手術後は感染リスクや炎症リスクが高まるため、医師による定期的な診察を必ず受けてください。

赤ちゃんの目の病気を予防するために気を付けること

赤ちゃんが目の病気になってしまったら、適切な診断を受けて治療を行いますが、病気になる前に予防することも大切です。赤ちゃんの目の病気の予防や、早期発見のために気を付けるべきことをまとめました。

衛生面に注意する

赤ちゃんの目の病気を予防するには、衛生面に注意する必要があります。タオルや眼鏡など、赤ちゃんの目に触れるものは、清潔な状態にしておきましょう。花粉症やアレルギーで目がかゆくなり、汚れた手で目をこすることによって病気が起こる場合もあります。周りの大人は手洗いを徹底し、赤ちゃんの手や体も清潔に保ってあげるようにしましょう。

定期的に目の検査を行う

赤ちゃんの目の病気を早めに見つけるためには、定期的に医師の診察を受けることが重要です。目の病気は、初期段階では症状が現れないことが多いためです。定期検査に限らず、気になることがあれば、早めに医師に相談して検査を受けるようにしましょう。

目の病気を早期発見するためのサイン

赤ちゃんが目の病気にかかると、下記のようなサインが見られる場合が多いです。

  • 目が赤く腫れる
  • 目やにや涙の量が多い
  • 光を避ける
  • まぶたが腫れる
  • まぶたが異常な動きをする
  • 瞳孔の大きさが両目で異なる
  • 視線が偏る、視線が合わない

これらのサインを見つけたら、すぐに医師に相談しましょう。赤ちゃんは自分で目の症状を訴えることができませんから、周りの大人が赤ちゃんの目を日頃から観察してあげてください。上記のサイン以外にも、気になる症状があれば、ためらわず医師に相談してください。

まとめ

赤ちゃんの目の病気について説明してきました。赤ちゃんが目の病気にかかってしまわないか、不安を感じている保護者は多いでしょう。病気のサインに気づいて早めに医師に相談することで、治療の効果を高めることができます。日頃から赤ちゃんの様子をよく観察し、早期発見につなげましょう。医師とも協力し、みんなで赤ちゃんの健やかな目を守っていきましょう。